昔、毎年新茶の取れる初夏に、茶壺を宇治の茶師のもとへ持って行き、乾燥した碾茶(てんちゃ)を壺に詰めさせます。濃茶は和紙袋に入れて茶壺に詰め、薄茶にする茶葉は袋の周囲にじかに詰めます。
茶壺の蓋をしめ口封がされ、茶師から戻って来るとそのまま冷暗所で貯えておきます。
夏が過ぎ立冬の頃になると、茶壺の中の新茶は
旨味が増し味がよくなっています。

この頃が開炉の時季になり、
今年の新茶を初めてお客様に供す「口切り」の
茶事が催されます。
その時に、その壺を床に飾るのが「壺飾」です

床に飾り方と拝見の仕方をお稽古します。
壺の上に口覆いを掛け口緒で結びます。
茶壺を床の中央か、下座三分の一の所に飾ります。

今は新茶をすぐに頂くことが出来るので実感がありませんし、我が家の壺は稽古用ですので中に茶葉は入っておらず、何の音もしません。が
古き時代に思いを馳せながら拝見すると楽しいものです。

「茶壺道中」と言う言葉を聞いたことがあると思います
将軍家へ献上するお茶を宇治から江戸まで運ぶ
行列のことです。

ずいずいずっころばし、ごまみそずい〜〜と
歌ったことありませんか?
茶壺道中が近づくと  トッ ピンシャン
戸をぴっしゃんと閉めたそうですFullSizeRender

茶壺道中が庶民にとっては嫌な行列だったと
お茶を習い始めて知りました。
(他の解釈もあるそうですが)

壺飾の事を2010年の6月に書いていたのに又書いてしまいました。