お家元では、天然忌には花寄せと且座をするのが、決まりになっているようです。
花寄せは、(よし屏風)に、たくさんの花入れを掛け、床にもいろいろな花入れを置き、正客から思い思いの花を入れていきます。亭主が入れ終わると、又、正客から入れていきます。席内は、花、花、花と華やかになり、如心斎に花を手向けているようです。

 数年前、お家元の天然忌に、参加した時のことです。
花寄せの時に、若い方が三客でいました。柱の掛け花入れに花を入れた時に、なかなか上手くできず、花が畳の上に落ちてしまいました。見かねた堀内宗心宗匠が、切り方、入れ方を丁寧にご指導されていました。宗匠から直接指導受けられるなんて羨ましい限りです。
 又、その年はとても残暑が厳しくその上に、大勢の参加者で席内は、ムンムンしていました。前列にいた方がハンカチで顔を扇いでいたら、山下恵光宗匠から
 [誰も暑いのです。ハンカチでそんなことをしてはいけません。] と、厳しく注意されました。私もその時とても暑かったので、自分が注意された様に怖かった事を覚えています。
 時間とお金を使って参加したけど、それ以上の収穫があったと思います。

席入りは、正客から順次茶道口から入り、それぞれの席に座ります。
亭主は花台を茶道口に置き一礼、客一同総礼します。
亭主は花台を持って出て、床の上、下座三分の一あたりに置き、水屋へ下がり、用意された花台を次々に運び出してから、末座の次に座り、正客へ「お花をどうぞ」と挨拶します。
正客はこれを受けて、ニ客へ次礼をして、立って花台のところへ行き、自分が入れようと思う花入れをよく見て、花台を寄せて、花をみつくらい小刀で思いの長さに切り
花入れの前に行き、花を入れる。
花台の花を整頓して、水次で水を差し、花台を元の位置に直し、立って自席へ戻る。
ニ客以下、それぞれに次礼をして、立って行き正客同様に思い思いの花入れに花を入れる。
二回以上回って花を入れる事が出来ます。
亭主または正客の花で仕舞いにします。
亭主は花を入れ終わると、うしろの花台から次々に下げ、最後に床にある花台を
持って下がり、茶道口で花台を膝前に置き一礼します。
客一同総礼します。
客一同立って、正客から退席します。