福岡市美術館で催されている、「田中丸コレクションのすべて」の見学に行ってきました。

田中丸善八氏が、生涯をかけて蒐集された九州古陶磁のコレクションです。
約2時間をかけて回りましたが、まだまだ時間が足りないくらいでした。約180点の展示だそうですが、見ごたえのある展覧会でした。

まず最初に目に飛び込んだのが、
重要文化財の「絵唐津菖蒲文茶碗」えがらつあやめもんちゃわん です。
平成18年に、絵唐津茶碗としては初めて国指定重要文化財となったそうです。

次に、素朴なとくさ模様の「絵唐津木賊文茶碗」です。
田中丸家に招待された客はこの茶碗で喫茶し、その茶碗を色紙に画いていました。

とにかくすごかった。

展示されていたのは、茶碗、茶入れ、水指、花入れ、向付け、香炉、ぐいのみ、徳利
建水、香合、盃洗、台鉢、皿、壷、花瓶、置物、猪口、釜、蓋物、角鉢、銚子、燭台
片口、振り出しなどなどです。

茶碗、茶入れ、花入れ、水指などについている銘がとてもすばらしいと思った。
難しくて意味が解らないが、漢字を見ているだけで楽しくなった。

銘・・閑窓、舟越、離駒、波鼓、蓬莱、岸波、夏草露、高砂、貯月、若葉雨、若草、
   などなど。

唐津焼、高取、上野(あがの)、八代、小代(しょうだい)、薩摩、志賀、
柳原(やなぎはら)、現川(うつつがわ)、伊万里、鍋島、柿右衛門、長与、平戸、
亀山、須恵の焼物を展示していました。

昭和48年に78歳の生涯を閉じた田中丸氏は、生前、古陶磁感について、
 「私は名器は名器であるほど、毎日の生活の中で味わってみたいと心かけている。
香炉、花器、お鉢など夫々の機能に従ってこそ美の発見が出来ると思う。」
と、述べていたそうです。

すべての器がすばらしかったけど、その中で私は、
高取焼の「耳付四方水指」銘「若葉雨」
     雨に煙る若葉を連想させる美しい釉景色の水指です。
高取焼の「管耳撫四方水指」が、とても気に入りました。

福岡市美術館では、平成20年10月26日まで開催されています。
茨城会場ーー茨城県陶芸美術館では平成21年1月24日から3月15日までです。