講習会での事です。
薄茶点前の稽古が始まりました。亭主が茶道口で一礼、歩き出しました、サッサッサと、ちょっと早いかなと思ったら宗匠が、「すこしゆっくり歩きなさい」と注意しました。でも身についた歩き方はすぐに直るものではない。建水を取りに水屋へ帰るときもサッサッサ、部屋に入ってもサッサッサのままでした。
多分緊張して気持ちが先に行っているのだろう。
はたして自分はどの程度の速さで歩いているのだろう?と思った。

やっと点前も済み、茶道口で一礼したとき、宗匠から「もっとゆっくりお礼をしなさい、余裕を持ちなさい、茶道口に座ったら部屋を見渡し正客の顔を見てから一礼をするようにしなさい。その気持ちもおもてなしの心に通じます。点前が済めばよいというものではありません」とおっしゃいました。

私も時々してしまいます。「ああー、終わった」と思ったとたんに緊張が取れ、そのままお礼をしてしまう事が、

注意された方は気まずかったでしょうが、私たちにはよいお話でした。